銀河天体物理日本語公開済み
JWSTの狭帯域観測でHα光度関数を初めて再電離期まで測定 — z≈6.1の星形成を直接探る
arXiv: 2609.01586v1
この論文は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による狭帯域観測を使い、宇宙の再電離期(Epoch of Reionization、EoR)にあたる赤方偏移 z≈6.1 でのHα(ハイドロゲン・アルファ)放射の光度関数を初めて導出した研究です。Hαは若い星が放つ紫外線で電離されたガスが再結合して出す線で、直近数千万年の星形成を比較的ほぼそのまま示す指標です。研究者らはJWSTの狭帯域カメラ(NIRCam)のF466NとF470Nフィルター(中心波長約4.7 μm)を使い、COSMOS領域の約63平方分角分を観測して39個のHα放射体を選びました。狭帯域法は線の強さで選べるため、弱い放射線も拾いやすい利点があります。